音叉セットの種類。
音叉セットとは
1本の音叉が出すのは、1つの決まった高さです。セットは複数の高さを出し、それらがいっしょになって1つの役目を果たすように選ばれています。患者の診察、音響の授業、チューニング、あるいは一連の音を中心にした実践などです。音叉の仕組みはどのセットでも同じです。変わるのは周波数の組み合わせと、それについて語られる物語です。
セットは新しいものではありません。1876年ごろ、パリの楽器製作者ルドルフ・ケーニヒは、16Hzから4,096Hzまでをカバーする670本の音叉からなるトノメーターを作りました。ほかの音の高さを測るためのセットです。ケーニヒはこれをフィラデルフィアの独立100周年記念博覧会で展示し、その一部は現在、スミソニアン協会の国立アメリカ歴史博物館に収蔵されています。現在のセットはずっと小さく、たいてい2本から9本です。
代表的な4種類の比較
| セット | 代表的な周波数 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 医療用 | 128Hz、256Hz、512Hz。1024Hzや2048Hzを含むことも | 振動覚と聴力の診察 |
| 音楽用・学校用 | 音階の音。多くはハ長調の1オクターブかA440 | チューニング、耳の訓練、物理の授業 |
| ソルフェジオ | 396、417、528、639、741、852Hz。174、285、963Hzが加わることも多い | 代替的なサウンドの実践 |
| チャクラ | チャクラごとに1本、計7本か8本。方式は複数ある | 代替的、秘教的な実践 |
医療用の音叉セット
医療用のセットは、ドのオクターブを軸に作られています。実際の場面で特に重要なのは2本です。末梢神経の診察の一部として振動覚を調べる128Hzと、聴力のリンネ試験とウェーバー試験で使われる512Hzです。そのため多くの医療用セットには128Hz、256Hz、512Hzが入っています。大きめのセットには1024Hzと2048Hzが加わり、より高い音での反応を比べられます。
これは一般的な情報であり、医療上の助言ではありません。医療用セットは医師のための道具であり、自己検査のキットではありません。結果は、訓練を受けた人がほかの所見と照らし合わせてはじめて意味を持ちます。聞こえや感覚の変化に気づいたら、医師に相談してください。
音楽用と学校用のセット
音楽用のセットは音階の音、多くはハ長調の1オクターブをそろえていて、先生や調律師が電子機器なしで複数の基準音を鳴らせます。物理の教室でも似たセットが共鳴の実験や、うなりの実演に使われます。うなりとは、高さが近いけれど同じではない2本の音叉を鳴らしたときに聞こえる、ゆっくりした脈打ちです。
買う前に確かめたいのは、そのセットがどの基準にもとづいているかです。現代の音叉の多くはA = 440Hzに従っています。古い科学用のセットはC = 256Hzを使い、その1オクターブ上のドが512Hzです。ジョン・ショアがヘンデルに贈ったとされる音叉の高さです。2つの方式はぴったりとは一致しないため、一方にもとづくセットは、もう一方に調律された楽器と比べると少しずれて聞こえます。
ソルフェジオ・セット
ソルフェジオのセットは、たいてい6本か9本です。中心となる6つの音、396、417、528、639、741、852Hzは、1990年代の終わりにジョセフ・プレオとレナード・ホロウィッツによって広められました。多くのセットには、のちの版のリストに登場する174、285、963Hzが加わっています。
販売者はそれぞれの音に、恐れを手放す、DNAを修復するといった具体的な効果を結びつけることがよくあります。これらは主張であり、確立された知見ではありません。確かな科学的根拠はなく、周波数も記録に残る歴史的な出典から来たものではありません。音叉としては、標準的な音階に従わない一連の高さにすぎません。
チャクラ・セット
チャクラのセットは、現代の西洋式の体系にある7つのチャクラにそれぞれ1本の音叉を割り当て、1本目の1オクターブ上に8本目を加えることもあります。統一された基準はなく、メーカーが違えば周波数がまったく異なることもあります。よく見られる方式は3つです。
- 音階にもとづくセット:C = 256Hzから始まるハ長調の1オクターブで、256、288、320、341.3、384、426.7、480、512Hzの音叉からなり、それぞれの音がドと単純な整数比の関係にあります。
- 惑星にもとづくセット:天体の周期を聞こえるオクターブへ移し替えるというハンス・クストーの考え方に従い、惑星の公転や自転から導いた周波数を使います。
- ソルフェジオにもとづくセット:前述のソルフェジオの音を、チャクラに割り当てたものです。
チャクラのモデル自体はヒンドゥー教やタントラの伝統に由来しますが、虹色と結びついたおなじみの7つのチャクラは、20世紀の西洋で生まれたものです。色は1927年に神智学者チャールズ・レッドビーターが加えました。チャクラが存在する、あるいは測定できるという科学的根拠はないため、音叉がチャクラを整えたり開いたりするという根拠もありません。こうしたセットを使う施術者は自分の体験を語りますが、それは実証された効果とは別のものです。
セットの選び方
まず目的から考え、宣伝文句ではなく周波数の一覧を読みましょう。診察のためなら、医師が医療機器の販売店から128Hzと512Hzの音叉を選びます。チューニングや授業には、A440かハ長調の音階で、はっきりと正確な刻印のあるセットで十分です。個人的な儀式や音を聞くためなら、好きな音を選び、効果の約束には、ほかの商品の宣伝文句と同じように慎重に接してください。
私たち自身の考え方は、セットとは正反対です。1本の音叉に、1つの音。The Cosmic Wishing Forkは、身につけるために作られた432Hzの音叉で、儀式の道具であり、医療機器ではありません。心ひかれたら、ウェイティングリストに登録してください。
よくある質問
基本的な音叉セットには何が入っていますか?
種類によります。基本的な医療用セットには128Hz、256Hz、512Hzの音叉が、基本的な音楽用セットには1オクターブ分の音が入っているのが一般的です。
チャクラ音叉の周波数はいくつですか?
統一された基準はありません。256Hzから始まるハ長調の音階、ハンス・クストーにならった惑星の周波数、ソルフェジオの音がよく使われるため、2つのチャクラ・セットに共通の周波数が1つもないこともあります。
チャクラやソルフェジオの音叉セットに効果はありますか?
これらのセットがチャクラを整える、あるいは癒やすという主張は、確かな科学的根拠に支えられていません。出るのはふつうの音であり、健康に不安がある人は医師に相談してください。
セットをそろえる必要はありますか?
違う弦を合わせる、診察をするなど、目的に複数の高さが必要な場合だけです。音を聞くことや儀式のためなら、好きな音の音叉が1本あれば十分です。